英会話で3番目に大切な「発音」が1番大切なわけ
リスニングが出来ないと会話は10秒で終わる
こんにちは!コッツンです。
さて、英語で「会話」をするなら最も大切なスキルはリスニングです。
なぜなら聞き取りさえできれば、あとは単語の羅列や身振り手振りだけでなんとか会話が成立しちゃうものだからです。
ところが、リスニングが出来ないと会話は続かず、お互い苦笑い&肩をすくめて去ることになるでしょう。
例えば、
相手『Wha @~51aa\?.)%-+15flpoi*/rgm,os183/*+Japyaan?』(←全然聞き取れてない)
自分「え?ワラ?え?JAPAN? Oh! My name is kottsn……」
相手『Oh, boy…』
自分「え?ボーイじゃないけど・・・」
こんな感じで会話は終わります。(私も苦い経験が!)
なので英語、特に英会話の学習ではリスニングが最も大切なんです。
発音力を上げないとリスニングはできない
しかし、厄介なことにそのリスニングは最も習得が難しいスキルの1つなので、あえて急がば回れ作戦で他のスキルを先に磨いておく必要があります。
そのスキルが「発音」なんです。
発音スキルを磨くと何でリスニング力が上がるのか? 逆に言えば何で発音スキルを磨かないとリスニング力が上がらないのか?
理由は、耳に入った音が素通りしないように、発音スキルを磨いて「脳の音声認識力」を上げる必要があるからです。
これだけだと「ん?」ですよね? 順番に説明します。
発音練習は音のアプリを脳にインストールするようなもの
まず答えを詳しく言う前の予備知識として、私たち日本人が発声する日本語と比べて英語のほうが音の種類が圧倒的に多いのは知っていますか?
日本語の母音は「あいうえお」のたったの5種類ですが、英語の母音は大きく分けても11種類と2倍以上。細かく分けると23種類と4倍以上あります。(本やサイトによって多少解釈が違います)
例えば、「æ」こんなのや、「ɚː」こんなの、「oʊ」
子音は22種類。日本語の子音より規則性が分かりづらいです(LとRなど音が全く違う)
そして私たち日本人の耳や脳は、上記のような日本語にはない音を聞くとそれを「知らない音」として素通りするシステムになっているんです。「体に染み付いてない音」と言ってもいいですね。
本当はしっかり言葉をキャッチしたいのに、知らない音は「雑音として脳で処理」され、言葉はスル~と通り抜けていきます。
「これは雑音じゃないんだ!」と、ひたすらリスニング練習を続けるのも1つの手ですが、時間がかかり過ぎて効率が悪いです。
そこで登場する解決策が「発音練習による脳の音声認識作業」です。
パソコンでもスマホでも、特定の作業をするには専用のソフトやアプリをインストールしないと先に進めませんよね? 例えば、エクセルで作業したいのにエクセルソフトがPCに入ってなければ作業できません。
それと同じように、実は発音を練習することによって、今まで雑音として処理されていた音が「新しい音としてインストール」されるんです。
「リスニングだけ」と「発音プラス」の練習メニューを比較
下の表、真ん中列の「発音+リスニング練習」を行ったハツオ君と、右列は「リスニング練習だけ」のリス子ちゃんの練習経過を上から比較してみました。
ハツオ君の練習メニュー 発音+リスニング |
リス子ちゃんの練習メニュー リスニングだけ |
|
リスニングする | 「難しい! 聞き取れない!」 | 「難しい! 聞き取れない!」 |
とりあえず発音してみる | 「あれ? 出来ない… 難しいぞ…」 | 発音しない… 相変わらず聞き取れない… |
音声認識アプリに向けて発音(実レッスンでも可) | 「違う言葉に認識された~ よしもう一回だ」 | 発音しない… 相変わらず聞き取れない… |
音声認識アプリに向けて再度発音 | 「よし、正しく発音できたぞ」 | 発音しない… 相変わらず聞き取れない… |
もう1回リスニングする | 「聞けた! この暗い音は○○の音だ」 | 発音しない… 相変わらず聞き取れない… |
さらにリスニングする | 「これも聞けた! 自分で言えるようになると、脳に英語の音がインストールされるようだぞ」 |
発音しない… 相変わらず聞き取れない… |
ハツオ君が先に聞き取りできたようですね。これはあくまで例ですが、このようなイメージです。
リス子ちゃんだっていずれは聞き取れるようになるでしょう。しかしリス子ちゃんにはデメリットがあるのです。
発音練習をしないデメリットとは?
実はリスニングだけで発音練習なしの練習はデメリットがたくさんあるんです。それは、
- リスニング習得に時間がかかってしまう。
- TOIECテストのようなクリアーな発音以外はあまり聞き取れない。
- せっかくスピーキング練習の機会も併せ持っているのに効率が悪い。
- 間違った音で覚えがちで、後から矯正するのが大変。
もちろん個人差はあれど、「自分はリスニングがホント苦手だ」と思うなら急がば回れ、まずは発音から練習してみましょう。